中編(30〜60分)
ニセコ(倶知安町)で行われた中編コンペティションの審査結果は以下の通りです。
最優秀賞(金ふくろう賞)

マレンキイ ━ 小さな仕事と呼ばれて
監督:イシュトヴァ―ン・ヤノシュ・ペカール|ハンガリー
あらすじ 1945年5月、戦争終結の混乱の中、フィレンツは婚約を祝う兄の代わりに密かに強制労働へ向かう。
受賞理由 悲しくも美しい映像の連鎖が深い感銘を与えた。この映画を通して、史実を広めて後世に残し、人類が決して同じ過ちを繰り返さないようにしたいという監督の熱意が伝わった。

審査員特別賞

さまよいの子どもたち
監督:岩本崇穂|日本
あらすじ 母を亡くした姉妹が、夏休みに祖母の家を訪れる。地元の子どもたちと出会い、幽霊屋敷の噂に導かれて…
受賞理由 子どもたちの群像を丁寧に描き、ゾッとするも爽やかな作風が高い評価を得た。普通の子どもたちが演じ、夏休みに低予算で撮ったとは思えない完成度の高さが光った。

倶知安賞

チャーリ・カーンダ(四つの肩)
監督:ビスワナート・ラート|インド
あらすじ 一人暮らしの高齢男性バイディヤナート。死後に棺を担ぐ「四つの肩」はあるのか。
受賞理由 インドの文化や宗教観を背景に、手練れた演出で老人の死後の心配事を軽快なタッチで描き、ほのぼのとした中にも考えさせられる重みのある作品であった。

観客賞

Chair
監督:堤健介|日本
あらすじ 家具職人の双子。兄の影で生きてきた弟は、兄が築いた人生に入り込むが…。
受賞理由 観客による評価で最高の平均8.5点(10点満点)を獲得。ストーリー、演出に加え、二役を演じた保坂直希、熊谷弥香の演技が審査員からも高い評価を得た。

非常にレベルが高く拮抗し、受賞を逃した作品にも審査員ごと個別の評価では1位に挙げられた作品もあった。長編と短編の間で埋もれがちな「中編」というレンジの可能性を感じさせる意義深いコンペとなった。













